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2010年9月 7日 (火)

LIVE鑑賞~東京JAZZ2010最終日

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今年で9回目を迎える、現在日本最大級のジャズ・フェスが「東京JAZZ」。最初の年は現在の味の素スタジアムで真夏の8月に開催されていて、ものすごく暑かったのと場所が馴染みなくどこかわからなかったのを覚えている。当時はまだマウントフジなど全国各地で大型ジャズフェスが開催されていたが、現在大規模な開催はこの「東京JAZZ」のみ。

2006年から会場を国際フォーラムに移し9月開催となって定着しているが、場所が都会の中心になり収容人数も限られたことから急にチケットが取りずらくなり、油断して行けなかった年もあった気がする。

そのチケットが取りずらくなった理由はもちろんそんな環境の変化だけではなく、毎年サプライズな出演が用意されることにもある。今年のそれは最終日夜公演のあのユニットに違いないので詳細は後ほど。

東京JAZZ2010~WOMEN IN JAZZ~』2010/9/5(日)11:00~@東京国際フォーラムA

①Introducing 寺久保エレナ featuring Very Special Guests:Ron Carter, Will Boulware and Omar Hakim

NORTH BIRD NORTH BIRD

アーティスト:寺久保エレナ
販売元:キングレコード
発売日:2010/06/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

3日目昼の部のテーマは女性ミュージシャン特集。そのトップバッターは今年6月に衝撃のデビュー・アルバムを発表したばかりの18歳“JK”アルトサックス奏者、寺久保エレナ。このアルバムが海外ミュージシャンを従え、地元札幌を筆頭に全国で好セールスを上げている。

今回、そのエレナちゃんをバックアップするのにこれまた強力ミュージシャンが集結。ウィル・ブールウェア(piano)、ロン・カーター(bass)、オマー・ハキム(drums)ですよ、お父さん!ロン・カーターなんて73歳の超大御所でさしずめ孫娘との共演ですよ!

そんなバックメンバーに注目して観るつもりであったが、冒頭でいきなりエレナちゃんに釘付けとなった。イントロからインプロビゼーションでソロを吹きまくってからのスタート。やるぢゃないの。

白のジャケットにシルバーパンツで大人びた衣装ではあったが、演奏後のMCがあどけない女子高生に戻りこれがまた共感を呼ぶ。はにかんだ笑顔もかわいらしくて良いね。

でも演奏はそりゃプロですよ。唯一の自作曲「Tim Tam Time」も彼女特有のかわいらしさと激しさを兼ね備えた、今後の名曲になっていくであろう曲だし、最後の「It's You or No One」ではスリリングなソロを吹きまくり、それに乗じてバックのロンとオマーがテンション上がって弾きまくりの叩きまくりのでカッコ良すぎ。

最後に演奏者全員並んだときに、エレナちゃんがいかに小柄であったかがわかり余計にかわいらしさと演奏時のパワフルさを感じた。

セットリスト:
01.Yes or No
02.North Bird
03.Black Narcissus
04.Tim Tam Time
05.My Foolish Heart
06.It's You or No One

テリ・リン・キャリントン:モザイクプロジェクト
Terri Lyne Carrington(ds), Esperanza Spalding(b),Nona Hendryx(vo), Tineke Postma(sax), Ingrid Jensen(tp), Helen Sung(p), Patricia Romania(vo) Special Guest 山中千尋(p)

モザイク・プロジェクト~ジャズと生きる女たち

ハービー・ハンコックやスティーヴィー・ワンダーなどの共演で多くのミュージシャンから信頼を受けている女性ドラマー代表格であるテリ・リン・キャリントンがリーダーシップをとりジャンルや世代や人種の垣根を越え結成したスーパー・プロジェクト。誰もがリーダー・アルバムを出している女性ミュージシャンによるこのユニットは既に伝説と言っても過言ではないだろう。

個人的にはベースのエスペランサには以前から注目しておりその演奏が観れるのが楽しみであった。そのエスペランサはアコースティックにエレクトリックにベースを多用し、時折綺麗な歌声も披露。そのかっこ美しい容姿にも目が行ってしまう。

途中、2曲だけ参加した山中千尋も髪をボブ程度に短くし他のメンバーに比べるとかわいらしい容姿ではあるが、日本代表として激しく熱いプレイを聴かせてくれた。背中の大きく開いたドレスを着ていたが、帰り際その背中に汗がしっとりと浮かんでいたのが艶っぽい。。

演奏楽曲もフリージャズっぽいものからロックよりなものもあり、ノナ・ヘンドリックスパトリシア・ロマニアのヴォーカル2人がより華やかさを増すパフォーマンスを披露。いや、パトリシアの胸の谷間にも釘付けであった。。

綾戸智恵 meets Junior Mance Trio

ONLY YOU ONLY YOU

アーティスト:綾戸智恵 meets JUNIOR MANCE
販売元:ewe records
発売日:2010/07/14
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昼の部トリを飾るのはテレビでもすっかりおなじみになった綾戸智恵。今回はピアノ弾き語りではなく、82歳の大御所ジュニア・マンスのピアノをバックにトリオを従え歌に専念するスタイル。

綾戸姐さんのライブは以前何回か観たことあるが、こんなにオモロかったっけ?というくらいよくしゃべる。これはもうジャズ漫談というくらいのMCで観客をあっという間にトリコにさせる。もちろん歌・演奏はうるさいジャズファンを納得させるパフォーマンスを魅せるわけだが、その合間のMCが終始笑いを誘う内容だから飽きさせない。選曲も「テネシーワルツ」「サニー」「サマータイム」「枯葉」だったりと定番スタンダードを披露。そこは綾戸姐さん特有のスキャットで気づいたら「シャバダバシャバダバ...シメサバ・・・」とネタを盛り込んだりサービス精神(?)旺盛だ。

アンコールではジュニアとのデュオで「ジョージア・オン・マイ・マインド」。あまり触れなかったがこのジュニア・マンスのピアノが出身地もあるがシカゴ・ブルース・テイスト満載な黒いタッチでしびれる。

もっと聴きたかったくらいだが、ちょい押しで15:30で昼の部終了。

東京JAZZ2010~JAZZ STREAM~』2010/9/5(日)18:00~@東京国際フォーラムA

①Special Opening : Han Bennink

正直、全く知らなかったのだがいきなり1人で変なオジサンが出てきたなと思ったら、いきなりスティックで床を叩きまくったり、スネア一つでいろんな音を出したり20分叩きまくり。なんかいろんな意味で凄かった。。。

ジョシュア・レッドマン・トリオ with Matt Penman and Gregory Hutchinson

Joshua Redman Joshua Redman

アーティスト:Joshua Redman
販売元:Warner Bros / Wea
発売日:1993/05/17
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オープニング後すぐ登場したのがジョシュア・レッドマン。多くの大御所がご健在な中、彼はアラフォーにしてジャズ界では若手の部類に入る存在。

個人的にはElastic Bandでのファンキーでスリリングな演奏が大好きであったが、今回はジャズセット。豪快なブロウに圧倒されまくり。いずれ大御所の仲間入りするであろう彼の今後の活躍にも期待。

渡辺香津美 TOCHIKA2010 featuring TOCHIKA ALL STARS(Warren Bernhardt,Omar Hakim,Mike Mainieri and Marcus Miller)

TO CHI KA TO CHI KA

アーティスト:渡辺香津美
販売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
発売日:2001/07/20
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今回、多くの人が待ち望んだユニットがこれでしょう。個人的には春先のラインナップ発表でまだメンバー詳細が決まってないうちにこのユニット名を見つけて最速でチケット手配かけましたもの。

後に公演メンバーが発表されてもう納得でしょう。1980年に発表されたこの大傑作アルバム『TOCHIKA』を引っさげて行われたツアーメンバーがまさに30年ぶりに集結。

過去何回もこの「東京ジャズ」を観てきているが、期待のユニットが出る直前の観客全体の期待感ってたまらんですよね。始まる前からテンションが上がってきて気持ちを抑えられない自分がいるわけ。

メンバー登場で会場から歓声が沸き起こる。ステージ左手からウォーレン・バーンハイト(key)、マイク・マイニエリ(vib)、マーカス・ミラー(b)、オマー・ハキム(dr)、そして渡辺香津美(g)。この立ち位置が素晴らしい。本来メインである香津美さんが端に構え、センターにはマーカスで全員が横並びでそれぞれがフューチャされたポジション。あくまでも香津美さんは一ギタリストとしてのスタンスで全員がメイン・アーティストとしてのユニットである。

1曲目はアレだろ?と思ったらやっぱりやってくれました。『TOCHIKA』のオープニングを飾る「LIQUID FINGERS」。続けざまに「COKUMO ISLAND」とあって、もう全身鳥肌もの。

そしてジャズスタンダードを入れ、香津美・マーカス・オマーの3人だけとなりもしや?と思ったらやはり『Mobo』からアノ曲もやってくれました。いやースリリングな演奏だ。

そして香津美さんがエレアコに持ち替えたということは、やはりこの曲をやらないとということでしっとりとタイトル曲「TOCHIKA」を香津美&マイクのデュオで披露。マーカスの美しいベースソロをつなげて続けざまに「SAYONARA」。難曲「遠州つばめ返し」から、この曲はなんだ?と思わせぶりなイントロで始まる名曲「UNICORN」がキターーー!

ウォーレン、マイクの美しい旋律があってボトムでマーカスのど太いベースが的確にリズムを刻む。終始バックに徹していたマーカスのベースがまたかっこよすぎ。そして合間に魅せるソロでスラップが爆発。そしてなんと言ってもオマーのドラミング。マイクの静かなソロから後半にかけ盛り上がるのに合わせ手数が増し高揚感を煽る。そして自分のソロで大爆発!!FUSION好き、ドラマー好きが求めているドラムソロはこれよこれ。

本編終了で自然と起こるスタンディング・オベーションと鳴り止まない拍手。こんなにアンコールを切に求めたのは自分でも記憶にないくらい。最後はノリのよい「MANHATTAN FLU DANCE」で終了。

あまり触れなかったけどもちろん香津美さんのギターあってのこのユニット。あんな変態プレイ、他では滅多に聴けませんから。今後もいろいろなセッションお願いします!

セットリスト:
01.LIQUID FINGERS
02.COKUMO ISLAND
03.Impressions
04.HALF BLOOD
05.TO CHI KA
06.SAYONARA
07.遠州つばめ返し
08.UNICORN

EC.MANHATTAN FLU DANCE

ジャズ・クルセイダーズ featuring Joe Sample, Wayne Henderson, special guest Gerald Albright

フリーダム・サウンド Crusaders 1

そして全ての大トリは結成から52年というジャズ・クルセイダーズ。今回、何十年ぶりかで創設メンバーであるジョー・サンプルウェイン・ヘンダーソンと、残念ながら病気により不参加となったウィルトン・フェルダーが再集結し“ジャズ・クルセイダーズ”名義で活動。そのステージに注目されることになった。

ウェインはキラキラの派手な衣装で登場。脚が悪いようで、座りながらのプレイであったがその豪快なMCとトロンボーンさばきは健在なようだった。

やはりクルセイダーズといえばジョー・サンプルを中心に音を繰り出し、その力強いピアノタッチで終始演奏を引っ張るスタンス。相変わらず左手のグルーヴもすごい。

楽曲は初期ソウルジャズなものがメインであるが、定番である「スクラッチ」「ストリートライフ」「ウェイ・バック・ホーム」といった楽曲も現在のアレンジで渋く聴かせてくれた。

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