LIVE鑑賞~東京JAZZ2007
『東京JAZZ FESTIVAL 2007』9/22(土)@東京国際フォーラム ホールA
2002年からスタートした国内大型ジャズフェスティバルである「東京JAZZ」。今や、夏のフェスといえば、「フジロック」やら「サマソニ」やらROCKフェスが主流であるが、かつては夏フェスといえば、「JAZZ」だったのだ。しかし、看板フェスであった「Mt.FUJI」も「斑尾」も姿を消し、唯一続いているのがこの「東京JAZZ」。
2002年にハービー・ハンコックの呼びかけで実現した「都心での野外JAZZフェス」ということで東京スタジアム(現・味の素スタジアム)で開催。翌年も同場所で行われたが、同じ日に富士スピードウェイで「Mt.FUJI」も行われバッティング。自分はそっちに行ったのでこちらは断念。日程をどちらかずらせば両方行けたのに・・・という人も多かったであろう。2004年は開催を9月にずらし、場所も東京ビッグサイトへ変更。これで、バッティングもなくなり天候も左右されずになったが、この会場の音は最悪。翌年も同じ内容で開催したが、多少音は改善されたが、値段の高い指定席は売れ残り、椅子のない自由ゾーンに分散という運営バランスの悪さも見えた。
そして、昨年は場所を東京国際フォーラムに移し限られたキャパでの開催にシフトし見事チケットは完売。極端に鑑賞可能数が減り、自分も油断してチケット入手できず断念。初回からずっと絡んでいたハービー・ハンコックはもういなかったが、代わりにチック・コリアと上原ひろみのコラボなんかがあり見所は満載だったようだ。
今年も早々に9/22の一日通し券が完売するなど、出足が早かったので9/22のみ昼夜別々のチケットを入手。9/20夜から4日間に渡り開催されたが、予算と日程の都合でこの日のみ鑑賞。
当日のラインナップは以下の通り。
<東京JAZZ2007 WELCOME STAGE> 11:20-
●アンナケイ
<TOKYO JAZZ 2007 meets BLUE NOTE TOKYO> 12:00-
●Keiko Matsui(松居慶子) Special Band
●リー・リトナー starring アレックス・アクーニャ(ds,perc)、パトリース・ラッシェン(key,perc,vo)、ブライアン・ブロンバーグ(b) and Special Guest ビル・エヴァンス(sax)
●ボブ・ジェームス・バンド featuring デイヴ・マクマレイ(sax) & DJロブ・スウィフト
●エリック・ベネイ with マイケル・パウロ・バンド
<東京JAZZ CIRCUIT 2007@ネオ屋台村スーパーナイト~JAZZ AT PLAZA~> 16:30-
●矢野沙織
<東京JAZZ2007 WELCOME STAGE> 17:50-
●アンナケイ(2回目)
<MASTERS' SESSION>18:30-
●ザ・ベニー・ゴルソン・カルテット
●マイク・スターン・バンド featuring 小曽根真(p,org)、デイヴ・ウェックル(ds)、クリス・ミン・ドーキー(b)
●東京JAZZ2007 スペシャル・セッション
ランディ・ブレッカー(tp)、ボブ・ミンツァー(sax)、マイク・スターン(g)、ウィル・ブールウェア(key)、アンソニー・ジャクソン(b)、デニス・チェンバース(ds)
まず11:30に会場に入りロビーに着くと、なにやらBGMではない生の歌声が聴こえてきた。WELCOME STAGEということで、ロビー内でアンナケイが弾き語りライブを行っている最中。着いたときは半分くらい終わっていてエレピでの弾き語りを3曲ほど鑑賞。最新アルバム『tsuki』から数曲演奏を確認。人だかりができていたのでよく見えなかったが、相変わらずの超美人。MCで挟む日本語がまた好感を呼ぶ。よく見ると胸元がグッと開いたセクシーな衣装であった。昼間に聴くアンナケイの歌もまたうっとりする。2回目の演奏はちゃんと観よう。
Tsuki (最新アルバム)
そして、グッズ売場に向かってT-シャツを購入しようとしたら2種類ともLサイズが売切!今日が一番客が入る日じゃないのかい?大柄な男性客が多いのは計算してなかったんかい?T-シャツはやめて、パンフレット(\1000)のみ購入。大判サイズで中味もまずまずでこの料金は良心的?他のパンフが高すぎるのか?
昼の部の座席は値段の安いA席にしてみたが、2Fのほぼ最後尾の端っこ!天井から見下ろす感じで肉眼では誰が誰だか判別不能に近い感じ。ところがこんな場所でも結構良い音がするんだなこれが。さすが国際フォーラム。普通は2F奥だと低音が聴こえなくなるのが割としっかり聴き取れた。
そして最初のステージは2年ぶりの来日公演という松居慶子。新作『MOYO』のレコーディングメンバーである南アフリカなどのミュージシャンを従え登場。ピアノとステージ中央に設置されたキーボードを交互に妖艶な演奏を繰り広げる。その姿はもっと間近で観たかったな、と。新作が中心であるが「KAPPA」などの名曲も織り交ぜ、リズムが豊かな演奏でスムース・ジャズでは収まらない発展したものを感じた。
MOYO~ハート・アンド・ソウル (最新アルバム)
続いて、日本大好きなリー・リトナー。MCでもお得意の日本語を交えて軽快にトーク。最新アルバム『Smoke'n Mirrors』からタイトル曲などを披露。当初はジョン・ビーズリーが鍵盤であったのが急遽、パトリース・ラッシェンに変更。自分としてはパトリースの方が馴染みがありそのおかげ(?)で「Forget Me Nots」も聴けたわけだし良かったかも。他に往年の名曲「A Little Bumpin'」「Rio Funk」を披露。さすがに「Captain Fingers」はやらなかったのは残念。ドラムはパーカッションの一つと思い知らされた、アレックス・アクーニャの多彩なパーカス演奏には脱帽。カホンを使ったブライアン・ブロンバーグのベースとの掛け合いはお見事。そのブライアンはウッドベースの印象が強いがエレベもかっこいい。
スモーク・アンド・ミラーズ (最新アルバム)
続いて、フュージョン界の巨匠であるボブ・ジェームス。現代ヒップホップで「サンプリングネタの宝庫」としてリスペクトされている彼であるが、今回そのDJロブ・スウィフトとステージでコラボする。巨匠でありながら新しいものを柔軟に受け入れる姿勢が素晴らしいし、いつまでも新しい音楽を提供できるのだなと思う。比較的若手のメンバーをバックにボブは年を感じさせない(失礼!)若々しいプレイを展開する。自分はよく知らなかったのだが、このDJはパフォーマンスも素晴らしく想像以上にファンキーなライブとなった。最後には、最初に登場した松居慶子とピアノ連弾プレイ。急な発案だったのか?とまどう場面も見られハプニング的な要素がドキドキしてたまらない。でも慶子さんは赤のドレスに着替え気合充分(?)といった感じだったような。
アーバン・フラミンゴ (最新アルバム)
昼の部のラストはニュー・クラシック・ソウルの代表格であるR&Bシンガー、エリック・ベネイとハワイ出身サックス奏者、マイケル・パウロによるユニット。最初にパウロをフューチャアしたインスト2曲を披露して、エリックの登場。甘い歌声を立て続けに聴かせ、彼を一躍名を上げさせた「ジョージー・ポージー」(TOTOのカバー)ももちろん披露。
トゥルー・トゥ・マイセルフ (デビュー・アルバム)
ということで、昼の部が16:30に終了して夜の部が始まるまで2時間をどう過ごすか。さすがに「東京JAZZ」はそこも考えておりこの空き時間にも会場外でもライブをご用意。
国際フォーラム構内のネオ屋台村前に特設ステージがありこの時間で登場したのが矢野沙織。もちろん、通常くつろぎに来ている一般客もいるのですぐ人だかりができてしまった。背中が大胆に開いた赤いミニワンピースがなんともかわいらしい衣装。絶対領域のあるレースのストッキングもセクシー。そこで、バリバリのジャズを淡々と演奏。
休日の午後でテーブル席は一杯であったが、東京JAZZ客も混ざって座って観れる場所はほとんどなし。この後、夜の部もあるので腹ごしらえをするに当たって、屋台村で食料を確保。いろいろある中で、北海道十勝産の「豚玉丼」(\650)をオーダー。画像はあまりよろしくないが、肉厚の豚肉を鉄板で大量に炒めたものをふんだんに載せ、タレもふんだんにかけなかなかしっかりした味わい。ハイネケン生ビール(\300)と合わせて頂く。ただし、ゆっくり座って食べたかったけど場所がなくて困ったものだった。
18:00手前に再び会場に入り、ロビーでのWELCOME STAGEであるアンナケイのライブ鑑賞。今度は中央間近で、アコギの弾き語りから鑑賞。これを無料で観れるのだから贅沢な気持ち。
夜の部は早々にS席を購入していたので前から数えた方が早い好位置。昼とは明らかに視界が違うのである。
最初はザ・ベニーゴルソン・カルテットで御年78歳の巨匠である。いわゆる、ジャズらしいジャズの演奏で往年のスタンダード・ナンバーを披露。
続いて、マイク・スターン・バンドの登場。登場しただけで会場のボルテージは上がる。バック・ミュージシャンもみな凄腕ばかりで、新進ベーシストのクリス・ミン・ドーキーはアップライト・ベースやエレキ・ベースを使い分け見事なグルーヴを引き出す。鍵盤の小曽根真は、いつものジャズスタイルとは違いアグレッシヴでファンキーな演奏をピアノとオルガンで表現。黒の皮パンに柄シャツでちょい不良なファッションには?そして、デイヴ・ウェックルのドラミングには終始圧倒される勢い。無数の音が叩き出されるデイブ・ワールドが堪能できた。
当のマイクは、意外にも地味な(?)落ち着いた演奏だったような印象。かつての弾きまくりという感じより強弱を付けたプレイで大人な演奏。しかし、アグレッシブな楽曲ではいつものリズムを刻み盛り上げる。
フー・レット・ザ・キャッツ・アウト? (最新アルバム)
大トリはスペシャル・セッションということで、最高峰のミュージシャンが集まった。これを仕切るのが世界的トランペッターのランディ・ブレッカー。今年惜しくも亡くなった弟のマイケル・ブレッカーの楽曲やボブ・ミンツァーのビッグバンド風楽曲、マイク・スターン楽曲などを披露。最後はやはりブレッカー・ブラザーズのスリリングな楽曲「Rocks」を演奏。各人のソロがフューチュアされるがここでの聴き所はデニチェンの超絶ドラミング!迫力ある重低音の中に繊細に刻んでいるリズムが素晴らしく、生で観れて良かった。アンコールは「JEAN PIERRE」の短縮ヴァージョンで締めて終了。
なぜ短縮かというと、終了が押し押しで23:00を回っていたから・・・バンド入れ替えが15分しかないってのはちょっと無理があるのでは??
ザ・ブレッカー・ブラザーズ(紙ジャケット仕様) (Rocks収録)















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